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浪花人情紙風船団公演

第1回公演「どうしてこんなに 心がときめかないの」

作:菱田信也 演出:三浪郁二
出演:紅 萬子 青野敏行 ほか
2000年10月6日(金)〜8日(日) テイジンホール

記念すべき第1回公演は堺筋本町の テイジンホールで旗揚げ。 菱田信也の書き下ろし作品でした。 じつは浪花のべたべたロマンチック と銘打ったこのお芝居。 第2回公演を想定していない1回こっきりの 三ちゃんの我が儘公演のはずでした。 これがどういう訳か風船団の原点になる 素敵なお芝居に仕上がり 小品ならではのきめ細やかな心理描写と うつろな都会生活の落とし穴を 見事に描いた佳作となりました。 いつかどこかで再演したいものです。

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第2回公演 「そないにへこむなハムレット」

作:菱田信也 演出:三浪郁二
出演:紅 萬子 青野敏行 渋谷天外 ほか
2001年10月11日(木)〜14日(日) テイジンホール

第2回公演では旅芸人一座と 選挙にまつわるドタバタ喜劇を発信。 新生松竹新喜劇の座長渋谷天外さんを迎え ハムレット演ずる一座の座長と 村おこしをひっかけた選挙で その嫁(紅)が家族と一座の再生に向けて 奮闘するコメディ。 生きるか死ぬか、は問題外。

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第3回公演「センセとおしえご」

作:菱田信也 演出:三浪郁二
出演:紅 萬子 楠 年明 青野敏行 洋あおい
多賀勝一 ほか
2003年5月29日(木)〜31日(土) ワッハホール

第3回公演で楠年明、洋あおいが初参加。 この後、紅と青野を含めた4人が 風船団の主要メンバーとなる 記念碑的作品。 夫婦よりも濃密な「相方」という 絆で結ばれた漫才コンビ センセ(楠)とおしえご(紅)。 元教師と教え子の異色漫才師も いまや大師匠の風格。 ネタは古くさいがその人格と面倒見の良さで 弟子の私立・公立(青野)や芸人仲間から 慕われる存在である。 ある日突然、センセの娘だという女(洋)が現れ、 心乱れるおしえごだったが… センセの大往生とともに 生前の秘密が明らかになってくる。

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第4回公演 「待合室であいましょう」

作:菱田信也 演出:三浪郁二
出演:紅 萬子 楠 年明 青野敏行 洋あおい ほか
2004年5月13日(木)〜16日(日) ワッハホール

御手洗総合病院は珍しい病院であった。 院長(楠)は、病院を医者、看護士、患者が 和気あいあいの 触れ合いサロンにし、 ええ加減なことこのうえない。 医者気取りのスーパーの店長(青野)など、 毎日来ては患者を診る。 堅物の息子(田村)は苦々しく なんとか病院を変えようとする。 古参の看護師長(紅)もいい加減で、 昼は出入業者との癒着、 夜は薬の横流しとやり放題。 ところが、彼女には死者の霊が見えるらしい。 昼の喧噪まっただ中の待合室。 一人の女(洋)がさかんに携帯をかけている。 「なんぼかけても、つながらへんよ」 奇妙な出逢いが不思議な絆につながり、 あの世とこの世の境界線で 繰り広げられる魂救済のお話。

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第5回公演 「三日月ヶ原へ連れてって」

作:菱田信也 演出:三浪郁二
出演:紅 萬子 楠 年明 青野敏行 洋あおい 多賀勝一 ほか
2005年5月19日(木)〜22日(日) ワッハホール

三日月ケ原町の如月家。 その居間では 母豊子(紅)の葬儀が行われようとしていた。 肝っ玉母さんを忍ぶご近所さんたちの話から この一家の38年の歴史が浮き彫りに… 大阪府機動隊員として星蔵(青野)は 世界平和と浪花の治安、 を高らかに宣言し、 ウルトラマンとなって戦う決意を固める。 時代は高度成長期に突入し、 万博、全学連、 タイガース奇跡の優勝と 警備の仕事に追われ家にも帰れない。 その間、豊子は婚約者の逮捕(某銀行襲撃事件)に 逆恨みした女(洋)をなだめ、 夢追人の父豊蔵(楠)の 帰郷と尻拭い、 第2子の誕生と、あれやこれやの大騒動を 奮闘しながら乗り切っていた。 そして阪神淡路大震災。 「僕はウルトラマンやない。 みんなを助けられへんかった」 無力感に嘆きながら ウルトラマンのテーマを歌う星蔵… この物語は家族とそれをとりまく人々の 悲哀と感動の昭和の叙事詩である。

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第6回公演 「えぇお湯だっせ」

作:菱田信也 演出:吉村正人
出演:紅 萬子 楠 年明 白木みのる 青野敏行 洋あおい ほか
2006年6月21日(水)〜24日(土) ワッハホール

菱田信也お得意の古き昭和の叙事詩。 時は日中戦争真っ只中。 一人の芸人(楠)に密命が下った。 「大阪一の芸人を引っこ抜け!」 当時の売れっ子芸人たちが、 京都嵐山の老舗旅館に集まって、 乱れ飛ぶ札束、裏工作、 総動員態勢の東西引き抜き合戦が始まる。 興行主、ヤクザ、芸人達、 あっちゃこっちゃ、右往左往の大騒動。 そこに現れた「浪花の女太閤(紅)」 義理と人情を秤にかけての 大団円はお湯の中。

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第7回公演 「負けてもイギョラ」

作:菱田信也 演出:吉村正人
出演:紅 萬子 楠 年明 青野敏行 洋あおい 田中弘史 多賀勝一 大橋壮多 ほか
2007年6月28日(木)〜7月1日(日) ワッハホール

菱田信也昭和の闇の叙情詩、第2弾。 力王山とルーテレンスの世紀の一騎打ちの 舞台は整った浪花の扇町公演特設会場。 観客のボルテージはいまや最高潮! しかし、肝心の力王山はどこに? プロモーター(楠)はやきもき、 セレモニーで君が代を歌う歌手(洋)や 力の弟分レスラー(青野)やレフェリー(多賀)、 興行主花本(大橋)や銀流会組長(田中)も 気が気では無い。 控え室では力の大ファンで 鶴橋の焼き肉屋のおばはん(紅)が 差し入れにいつもの上カルビやら、ホルモンやら、 仲間引き連れ焼きまくる。 プロレス新進雑誌の記者(田村)や、 韓国からやってきた若手レスラー金太郎(戸田)、 警備の警察官まで巻き込んで 果たして力は来るのか来ないのか? 民族を越えた人と人の心の交流を プロレスという特殊な環境の中に描いた ヒューマンドラマ。

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第8回公演 「蝶子ーchoko」

原作/織田作之助  脚本/演出:吉村正人
出演:紅 萬子 楠 年明 青野敏行 洋あおい 曽我迺屋八十吉 未央 一 千草英子 ほか
2008年11月21日(金)〜24日(月・祝) ワッハホール

関西演劇界の異端児?吉村正人が 長年紅のために温めていた企画が実現。 織田作之助の名作「夫婦善哉」を下敷きに 市井の人々が 織りなす人間ドラマを 分厚い役者構成でつくりあげた。 化粧品屋の惟康商店の若旦那柳吉(曽我迺家)と 駆け落ちした芸者蝶子(紅)は 勘当された柳吉とともに 実家の一銭天ぷら屋の父(楠)母(千草)の もとに転がり込む。 やがて黒門の折り箱屋夫婦(青野・未央)の 二階に 間借りして暮らし始めるが 柳吉は仕事もせずのらりくらり。 そのうち病気になり、勘当された店に援助を 頼むものの 冷たく追い払われる。 折も折、母も病気でこの世を去る。 不幸続きの蝶子を支えたのは 先輩芸者の金八(洋)であった。 店を出す資金を援助してくれ、 ようやく軌道にのったのも つかの間、 今度は惟康の大旦那が危篤に。 何とか勘当を解いてもらい、 夫婦として認めてもらいたい一心の 蝶子は柳吉を送り出すが…。 頼りない男と、可愛い女の 悲しくもこころ温かい人情話。

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第9回公演 「蝶々さん 雄二さん」

作/林 千代  演出:三浪郁二
出演:紅 萬子 曽我迺家八十吉 青野敏行 喜味家たまご 大橋壮多 千樂一誠 ほか
2010年9月17日(金)〜20日(月・祝) ワッハホール

ミヤコ蝶々と南都雄二の漫才コンビが絶頂期を迎え、 やがて破局へと向かい、別れが来る。 紆余曲折を経ながら、過ぎてゆく時間。 夫婦でありながら仕事上の相方、 そして、雄二の家庭とその崩壊。 いくつもの思い出と、愛憎を織り交ぜて 紅演じるミヤコ蝶々と曽我迺家八十吉の雄二は 絶妙の呼吸で、蝶々雄二が見事に甦った作品。 頼りない雄二と、たくましく可愛い蝶々の 悲しくもこころ温かい人情話。

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第10回公演 「屋上の女達」

作/源 じをな  演出:三浪郁二
出演:紅 萬子 和泉敬子 洋あおい 恵宝ねいろ  山本拓平 ほか
2011年4月27日(水)〜30日(土) 道頓堀ZAZA

愁子(紅)は女子校の女教師、いじめを目撃し やめさせようとするが反発され逆切れ。 生徒を殴り大問題になり追放される。 おりしも恋人が亡くなり自暴自棄の果てに 自殺しようと屋上へやってきた。 そこにやってきたのは夏樹(洋)。 彼女もまた自分の会社が倒産して希望を失っていた。 順番を守りなさい! 思いとどまった二人の前に春江(和泉)が現れ フェンスを越えようとするが 順番を守りなさい!とまたしても止められる。 こちらは嫁姑の葛藤に嫌気がさしたのだという。 そこへ妊婦の冬美(恵宝)がやってきて、 順番を守りなさい! 奇妙な連帯感で結ばれた4人は とりあえず自殺を思いとどまり やがて行動を共にするようになる。 いつからでも、人生やりなおせるのよ! 女達が繰り広げる可笑しくも切ない 源じをなこと紅萬子が初めて書き下ろした 大人のファンタジー。

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第11回公演 「男女浮世回舞台」
〜おとことおなごのいろごといろいろ〜

作 藤本義一
出演:紅 萬子  南条好輝
2011年12月21日(水)・22日(木) 道頓堀ZAZA

大阪梅田の曾根崎警察の取調室。 一人の主婦が当直の刑事から事情聴取を受けている。 どうやら主婦は素人売春婦らしく 老人を相手にしている最中にその相手を腹上死させて しまったらしい。 住宅ローンを抱え、売春に走ってしまった主婦… 家族から疎んじられ一時の安らぎを求めた老人… そんな話をやりきれない思いで聞く刑事… やがて情にほだされた刑事は 売春容疑を不問にしてしまうが… ささやかに生きる庶民のしたたかさが、 笑いと涙の中で鮮やかに浮き彫りにされていく。 10数年前に池袋演劇祭でグランプリを受賞し、 ラジオエンターティメント部門最優秀賞と ギャラクシー賞を受賞した名作の再演。

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第12回公演 「屋上の女達 その貳」〜なんやこれ!?〜

作/源 じをな  演出:三浪郁二
出演:紅 萬子 和泉敬子 洋あおい 恵宝ねいろ 田村ツトム 和泉大輔 斉藤幸恵 三浪郁二
2012年4月25日(水)〜29日(日) 道頓堀ZAZA

屋上の女達第2弾。 前回と同じ女優4名が絶妙の間合いでお送りする 抱腹絶倒のシチュエーションコメディ。 赤、青、黒、黄と姓に色が付いた4人の女達が 今回は百貨店の屋上で遭遇する。 女子高生がかじった豚まんの残り香が充満する エレベータに乗り合わせた4人。 が、突然エレベータが大きく揺れ止まってしまう。 すわ、故障かそれとも地震か? 閉所恐怖症で泣きわめく青山(恵宝ねいろ) 遺書を書き出す主婦の赤井(和泉敬子) マイペースの歌手黒木(洋あおい) 冷静に分析する会社員横田(紅萬子) エレベータ内はいつしかハチャメチャに。 何とか救出された4人だったが、青山はじつはこの 百貨店の社長令嬢だったらしく、 お詫びの印も込めて旅行がプレゼントされる。 行く先は南の島、リゾート計画のある無人島。 セスナ機上でうきうきわくわく、 しかし、またしても危機が4人を襲う。 命からがら、不時着したのはほんまもんの無人島。 救いは来るのか、明日はあるのか? やがて4人のカラーガール達は心を通わせ…。 源じをなこと紅萬子が書き下ろした2本目は 大人のスラプスティックコメディ。

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第13回公演 「ちらりほらり」

作・日向鈴子 脚色・源じおな 演出・三浪郁二
出演・紅壱子 楠年明 曽我廼家八十吉 洋あおい 大橋壮多
青野敏行 南条好輝 沙月梨乃 鍋島浩 三原あや  ボンビ柿本
田村ツトム 中谷由香 千樂一誠 泉しずか 河西秀樹 都築俊
斉藤幸恵 三浪郁二 ほか
2013年8月2日(金)~4日(日) ドーンセンター

物語 早苗は夫の死後、繊細の娘を含む4人姉妹を女手ひとつで育てて来た。 しかし、早苗の破天荒な性格と酒癖の悪さから、娘たちから嫌われて いた。三女、四女の結婚式にも呼んでもらえず、ついには縁を切られ てしまった早苗は酒を断ち、寂しく一人で暮らし始める。 月日が経ち、裕福な家の家政婦になった早苗は、その家の末娘が反対 されている結婚話に同情し、一肌脱ぐ羽目になったが、その誠実な人 柄に惚れ込んだ祖父と結ばれることに… 毎年春になると4人姉妹は恒例の桜見物に京都にやって来るのだが、 そのお茶屋に早苗の姿が。おかあちゃんと呼ぶ娘たちに対して、早苗 は他人の空似だと言い放つ。 オモロうてやがて切なさが込み上げるミヤコ蝶々原作の人情芝居。

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第14回公演 「ブルーシートのぬくもり」

作・上田浩寛  演出・三浪郁二
出演・紅壱子 曽我廼家八十吉 洋あおい 未央一 南条好輝
鍋島浩 戸田都康 白川明彦 田村ツトム 泉しずか 斉藤幸恵
三浪郁二 ほか
2014年4月10日(木)~13日(日) あべのハルカス近鉄本店
ウイング館8階 近鉄アート館

物語 春が舞い降りたようにうららかな、高速道路の高架が見える公園には、 季節にそぐわない段ボールやベニヤ、ブルーシートで覆われたホームレ スたちの仮住まいが点々と存在している。それぞれに事情を抱えながら それでも日々けなげに生きている人達がそこにいる。 ここでの暮しを隠しながらアルバイトをしている気だてのいい娘が、そ のアルバイト先の社長に気に入られ、息子の嫁にという話が… 元気いっぱいの金貸しのおばはんと、住人たち。金持ちの家族と従業員 たちが繰り広げるドタバタ騒動のなかで、ほっこりと笑える結末が。

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第15回公演 「天空からの応援歌」

作:白乃十万 演出:三浪郁二 音楽:リピート山中
出演:紅壱子 曽我廼家八十吉 洋あおい 未央一 南条好輝
三原あや 大橋壮多 鍋島浩 ほか
2015年4月9日(木)~12日(日)
近鉄アート館

天空では七福神主催の八百万(やおよろず)の神々を招待する 100年に一度のパーティーが催されていた。ところが、やって 来たのはたったの八人。主催者代表を自負してやまない弁財天 (洋あおい)は怒り狂う。たまたま来ていたザシキワラシが、 「面白ないべ、地上の方がもっと面白いべ」と、地上に帰って いくのを見て弁財天はおおいに興味を抱き、地上へ行くと言い 出す。地上ではおんぼろアパートの別々の部屋に住む二人の男 が、かたやザシキワラシの恩恵を受けてツキまくり、もう一人 は貧乏神(八十吉)と厄病神(紅)に祟られてさんざんな始末。 「なんでこんな不公平な!」悲痛な人間の叫びに、哀れみを覚 えた厄病神は「これは天空の神さんのせいや」。 アパートの大家、建て壊しを頼まれた建築屋、そして天空から ぞろぞろ降りて来た神々との壮絶な口喧嘩が始まり、それが元 で意外な事実が発覚する。厄病神の正体とは…。

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第16回公演 「まちあいしつであいましょう」

作:菱田信也 演出:三浪郁二
出演:紅壱子 楠年明 曽我廼家八十吉 洋あおい
未央一 沙月梨乃 三原あや 大橋壮多 鍋島浩 ほか
2016年4月7日(木)~10日(日)
近鉄アート館

大阪環状線沿いの、とある駅近く。御手洗総合病院は珍しい病院であった。 院長の御手洗は、病院とは医者、看護師、患者が触れ合う和気あいあいのサロンが理想であるとし、あげくはカラオケを導入して待ち時間を楽しもうと、 ええ加減なことこのうえない。 次期院長の息子は看護師達の格好の餌食であり、古参の看護師も、 昼は出入業者との癒着、 夜は薬の横流しと好き放題、やり放題。 ただ、そんな彼女には霊が見えるという不思議なチカラが。 昼の喧噪まっただ中の待合室。 一人の女がさかんに携帯電話をかけている。
「なんぼかけても、つながらへんよ」 ......。
やがて、夜。待合室で起きた生と死を分ける奇妙な出逢いは、やがて不思議な絆を......この物語は、あの世とこの世の境界で繰り広げられる魂救済のお話である。

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第17回公演 「てん、てこ、まい。〜貧乏長屋は春爛漫~」

作:林千代 演出:三浪郁二
出演:紅壱子 楠年明 曽我廼家八十吉 洋あおい 桂九雀
喜味家たまご 三原あや 大橋壮多 鍋島浩 ほか
2017年4月6日(木)~9日(日)
近鉄アート館

大阪の南、通天閣の望める一角に「てんのじ村」と呼ばれる芸人長屋があった。 いつか売れる日を夢見て、肩を寄せ合って生きている貧乏長屋の男たちに共通 するのは、酒好き・女好き、賭け事好き。そんなどうしょうもない男たちを支えるのは、相方でもある芸人の女房。その代表格が夫婦漫才師のかすみ。相方の かげろうは女にマメで年中夫婦喧嘩、追い出されても凝りもせず繰り返す。
ある日、かげろうが一郎という若者を連れて帰る。訳ありそうな男に、かげろうの子かと疑うかすみ。しかし、それはかすみの記憶から消されたはずの、悲 しい過去の断片だった。
「へたれなあんたがいるだけで十分」
そんなかすみ・かげろうに漫才奨励賞の受賞が決まり一躍脚光を浴びる。「売れたもんは、長屋を出て行く...」と寂しがる住人たちに「うちらの生きる場所はここしかない。ここの暮しが漫才の原点や」と、貰った賞金で酒盛り大騒ぎが。

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第18回公演「不思議な、な。」

作:菱田信也
演出:三浪郁二
出演:紅壱子 楠年明 洋あおい 曽我迺家八十吉 未央一
喜味家たまご 大橋壮多 三原あや 鍋島浩 沙月梨乃
泉しずか 田村ツトム 白川明彦 他 
2018年4月12日(木)~15日(日) 近鉄アート館

時は昭和25年。レッドパージ(赤狩り)で多くの教師が教壇を去ったとある高等女学校に、女教師二人が赴任して来る。女達は旅芸人一座の役者で、ニセ教師である。芸で培った度胸と口八丁で、女生徒達を相手に笑いに溢れた 「自由過ぎる講義」を展開するなか、 学校内で教頭が他殺死体で発見される大事件が勃発。
かつて江戸川乱歩のミステリーを演じた女教師は探偵気取りで独自の推理をすすめていくが…
教頭の残したダイイングメッセージ「七」の意味は?
そして悲しい女学校の戦前の秘密が明らかになっていく。

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第19回公演「センセとおしえご ノーリターン!」

作:菱田信也 演出:三浪郁二
出演:紅壱子 楠年明 洋あおい曽我迺家八十吉 未央一
大橋壮多 南条好輝 三原あや 沙月梨乃 泉しずか 田村ツトム他
2019年4月12日(金)~14日(日) 近鉄アート館

夫婦よりも濃密な「相方」という絆で結ばれた漫才コンビ「センセとおしえご」2003年以来16年振りの再演。
紅と楠演じる元教師とその教え子が、ホテルのオーナーマダムからコンビ結成40周年記念のリサイタルを持ちかけられる。派手な事を嫌うセンセが珍しく乗り気を見せる。
そんな時に訪ねて来たのが、なんとセンセの隠し子?と名乗る女。
女はリサイタルの演出、構成をセンセから任されるが、 おしえごの元亭主の漫才師「公立」達は猛反発。 そんな中、あろうことかセンセが大往生。 リサイタルの行方は?隠し子の正体は?

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ペーパーバルーン公演

ペーパーバルーン第1回公演 「かくも長き実在」

作:菱田信也 演出:三浪郁二
出演:紅 萬子 楠 年明 青野敏行 洋あおい 油売多郎 ほか
2007年3月9日(金)〜11日(日) ワッハホール

紅・菱田コンビが素面共済会での公演作品を 再演したファンタジー。 ある日突然トラックにはねられ、 死んだはずの母親(紅)が、49日に還ってきた。 彼女が始めた「幸せ家族計画」。 晩ご飯はカレー、リクレーションは卓球。 惚け始めた祖父(楠)、 うだつの上がらない父(青野)、 娘と息子、会社の同僚も 翻弄されながらの毎日。 そこに天国誘導員(洋)がやってきた。 霊界とは人間界とあの世の間。 無事に想いを果たした母は天国へと たびだてるのだろうか?

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ペーパーバルーン第2回公演 「河内の國の溜め池の底」

作/脚本:北川佐和子 演出:三浪郁二
出演:紅 萬子 青野敏行 洋あおい 未央 一 南条好輝 梶浦梶子 リピート山中 ほか
2008年5月29日(木)〜6月1日(日) ワッハホール

北林佐和子の書き下ろし作品第1弾。 大阪河内の溜め池を舞台に、 人間と妖怪がせめぎあう音楽ファンタジー。 溜め池が商業施設に生まれ変わる一大プロジェクト。 地元出身の女性建築家(洋)を迎え、 まさに埋め立てようとしたその時、 池の守り神・日下姫(紅)がこつ然と現れる。 河童(青野)、お化粧ナマズ(梶子)、 カワウソ坊主(リピート)、赤子爺(南条)、 謎のゴマザレンコ夫人(未央)が 踊り、歌い、暴れまくる。 池の底と地上を行き交いながら、 過去を暴き、未来を見つめる。 あらたな可能性を秘めた ケッサク音楽ファンタジーの決定版。

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ペーパーバルーン第3回公演
「CABARET〜極楽行きキャバレーへようこそ〜」

作/脚本:北川佐和子 演出:三浪郁二
出演:紅萬子 楠年明 青野敏行 洋あおい 田中弘史 未央一  梶浦梶子 リピート山中 ほか
2009年5月28日(木)〜31日(日) ワッハホール

地獄か極楽か? 当落すれすれの人間たち。 浄玻璃の鏡に映し出された過去の記憶と とある事件の顛末が まざまざと蘇る。 エマ(閻魔大王/紅)の裁きは果たして? 全編歌とダンスに包まれた ケッサク音楽ファンタジーの決定版!

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ペーパーバルーン第4回公演 「銀の靴の踵を鳴らして…」

作:白乃十万 演出:三浪郁二
出演:紅萬子 楠年明 青野敏行 洋あおい 大橋壮多 未央一  梶浦梶子 リピート山中 ほか
2010年6月4日(木)〜7日(日) ワッハホール

迷いの森の教会には、心傷ついた人達が集まって来る。 年に一度そんな住人達とともに「オズの魔法使い」の ミュージカル公演をする修道女ハナ。 社会からつまはじきにされた住人達を 何とか社会復復帰させるために… そんな教会に或る日思わぬ闖入者がやってくる。 なんと時間のトンネルに落ち込んだ水戸黄門主従だった。 元の世界に帰りたい一心の黄門さまは オズの魔法使いでドロシーが手に入れた 銀の靴の魔法で何とか元禄の世界に帰ろうとする。 ところがメンバーの一人キャッシーが 西遊記をテーマにすると張り切り出し、 元ミュージカルスターのはるかと対立。 そんな折、ハナの身体に異変が… 音楽とダンス、荒唐無稽なお話で 泣いて笑ってお楽しみいただける 大人のファンタジー。

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特別公演

第1回特別公演 「えらいこっちゃ!?」

作:九十九一 演出:三浪郁二
出演:紅萬子 曽我迺家八十吉
2010年1月16日(土)〜17日(日) ワッハホール

九十九一と紅萬子が演じた十年前の二人芝居の再々演。 九十九一、佐川満男につづく第三弾は 蝶子で夫婦善哉の相手役を演じた 曽我迺家八十吉。 行きもピッタリの夫婦役だが、 夫の浮気相手を殺してしまう 殺人事件がテーマ。 重くるしいテーマと思いきや、 そこは九十九ワールド。 巧みな心理描写と お笑いのサービス精神がないまぜに とんでもない夫婦造が誕生する。

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2015.4
「天空からの応援歌」

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2014.4
「ブルーシートのぬくもり」

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2013.8月
「ちらりほらり」

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2012.4月
「屋上の女達 その貳」

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2011.12月「男女浮世回舞台」

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2011.4月「屋上の女達」

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2010.9月「蝶々さん 雄二さん」

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